2009年10月28日
空気人形
是枝裕和監督の、
哀しくて嬉しい‘ファンタジック・ラブストーリー’
空気で膨らんでいる空気人形・・・空っぽな誰かの「代用品」。彼女は
本来持ってはいけない「心」を持ってしまう。
初めて見る外の世界でいろいろな人間とすれ違い、つながっていく空気人形。
レンタルビデオ店で働く純一に出会い密かに想いを寄せるようになる・・・
「人間と人形」「空虚と空気」をめぐる切ないお話。
最初から最後までずっと感じたのは、人間の空っぽさ・虚しさだった。
人形を作った工場に行って、そこで
「心を持って見たものは嫌なものばかりだった?」
と聞かれた空気人形が首を横に振る。
純粋な空気人形には人間や景色はどう映ったのだろう。
是枝監督のほかの作品にも同じ
現代に生きる人たちのやるせなさや空虚さを
感じたことがあって、
観終わった後がずーんと考えさせられます。
今回もそうでした。。